経理の仕事は、向き・不向きがはっきり分かれます。
向いている人にとっては、経理の業務は楽しく、ストレスも少ない「天国」です。
しかし、向いていない人にとっては、つまらなく、ストレスの多い「地獄」になります。
この違いは一体どこから生まれるのでしょうか?
詳しく解説していきます。
経理の仕事の特徴
数字を扱うことが多い
数字がいっぱいで嫌だという話を、職場で聞いたことがあります。
おそらく学生の頃算数や数学が苦手だった人は抵抗があるだと思います。
ちなみに私はこれまで全く気になったことがなかったです。
正確性が要求される
例えば、従業員への出張日当や発注先への支払金額は間違えることは許されません。
会社規模が大きくなっても振込担当者ではないにしろ、オペレーションが正確にまわるようチームの一員として仕事は行わなければなりません。
PCの操作時間が長い
経理といえば、エクセルや他の表計算ソフトを使う機会が多いです。
システムの導入がうまくいっていない会社ほど、その傾向は強いといえます。
また同じ会社であっても業務ごとのシステム操作に精通する必要があります。
例えば、連結決算を行う際はDIVAを、税務申告においてはTKCを使用するからです。
ルーティンが多い
入出金や経費精算といった日々のオペレーションは、いったん決まった型を覚えてしまえばあとは毎回同じような仕事です。
さらに、月初を例に挙げると、直接費を固めて、原価計算をして、直接費以外の伝票を処理して、試算表を作るという決まった手順に沿った業務があります。
月ごと、四半期ごと、年度ごとのオペレーションに関しても、同じサイクルで仕事をすることが多いのです。
専門性が高い
上場企業で会社規模が大きくなるほど複雑な取引を行っています。
そのため経理組織としても専門性が高く、難易度が高い業務を実行していかなければなりません。
会計に関しては公認会計士が、税務においては税理士といった社内外で専門性の高い人達と議論しなければならない機会も多いです。
経理に向いている人
1人作業が好き
1人での作業が苦にならない人です。
経理の仕事は、大半が1人で進める業務が中心です。
例えば、
- 数値の集計
- 伝票起票
- 会計基準や税法の確認
自分で考えて作業を進める必要があります。
そのため、
- 黙々と作業するのが好き
- 物事を深く考えるのが好き
という人は、経理に向いていると言えるでしょう。
勉強好き
経理の知識は、常にアップデートが必要です。
会計基準や税法は毎年改正があるため、継続的な学習が求められます。
また、語学力や社内システムに強いことも重要です。
私は経理が好きなので、基本的には基本的に経理を素晴らしい仕事だと言っています。
しかし、勉強が大嫌いな人にはおすすめしません。
勉強が好きで継続的に学習ができる人は、経理に向いていると言えるでしょう。
調整能力が高い
社内外で調整ができる人は経理に向いています。
例えば、仕訳起票や資料を作成するために、根拠資料を集めるとします。
資料は社内外の関連部署から集めるため、協力の要請が必要です。
しかし、期限通りに資料が提出されなかったり、間違った資料が出てくることも多いです。
その際に、粘り強く、衝突を回避しながら、資料提出元とコミュニケーションを取っていく必要があります。
ルールを守る
経理は、社内の経理規程、会計基準、税法等など様々なルールに則って仕事を行います。
ルールに対して多少の不満はあっても、大多数が従っているから守ろうと思えるマジメなタイプは経理に向いていると言えるでしょう。
反抗期の時期も比較的大人しかったタイプは経理に向いていると思います(笑)
経理に向いていない人
逆に上記とは反対の人たちは経理に向いていないと言えるでしょう。
- 人と関わるのが仕事のモチベーション
- 会計や税法に興味がない
- PCに抵抗がある
- お願いや説得が苦手
- クリエイティブな仕事が好き
まとめ
以上、経理に向いている人、経理に向いていない人の特徴を解説しました。
経理は向き不向きがはっきりする仕事です。
向いている人にとっては、楽で面白い仕事の一方で、向いていない人には退屈で辛い仕事です。