経理職は専門性が高い一方で、キャリアの成長が頭打ちになるのではないかと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、経理の経験を活かせる道は多岐にわたり、キャリアアップの可能性は十分にあります。
本記事では、現役経理マンがジョブローテーションや社内異動、転職、さらに資格取得を通じたキャリアの広げ方について解説します。
経理の仕事で行き詰まりを感じている方へ、今すぐ実践できる打開策をお伝えします!
経理のキャリアパスは?
経理マネージャー
経理のキャリアパスの一つとして、経理マネージャーの役割は重要です。
経理チームを管理し、決算を行い、経営陣に必要な財務情報を提供します。
また、予算管理や資金繰り、財務データの分析を通じて、企業の経営を支える役割を果たします。
経理マネージャーになるためには、経理の知識だけでなく、チームを率いるリーダーシップや問題解決能力も必要です。
マネージャーとしての経験を経て、将来的に部長やCFOとなる人もいます。
隣接部門で活躍
経理は、お金に関する会社の情報が集約される部門です。
したがって、バックオフィス全般において、経理のスキルを活かして隣接部門で活躍するキャリアを描くことができます。
内部監査部では、経理で培った会計知識や財務データの分析スキルを駆使して、企業の内部統制やリスク管理を強化する役割を担います。
社内のプロセスやコンプライアンスをチェックし、経営層に改善提案を行って、企業のガバナンス体制の強化に貢献します。
また、経営企画部では、財務データを基に企業の成長戦略を立案したり、予算策定や事業計画を策定することが求められます。
データに基づく正確な分析を行うことによって、企業全体の意思決定に貢献できる貴重なスキルです。
これらの隣接部門での経験は、経理で培った専門知識をベースとするもので、さらなるキャリアアップにつながる可能性があります。
会計士や税理士
公認会計士や税理士の資格取得も一つの道です。
公認会計士は、企業の監査を行うことができる会計のプロフェッショナル資格です。
一方、税理士は税務に関する専門知識を持って企業の税務申告や税務戦略をサポートします。
経理だけの経験で独立するという話はほとんど聞きませんが、会計士や税理士の資格を持つことで独立の道が開かれます。
会計コンサル
企業の財務戦略や内部統制、リスクマネジメントの改善をサポートする業務が中心です。
たとえば、M&A(企業買収・合併)の際に、財務デューデリジェンスを行い、買収対象企業の財務状況やリスクを分析するプロジェクトに関わることもあります。
また、クライアント企業が国際会計基準(IFRS)への移行を検討する際、会計基準の適用やそれに伴う内部プロセスの変更をサポートするなど、専門的なアドバイスを提供します。
会計コンサルタントの経験は、独立やさらなるキャリアアップにつながる可能性もあります。
経理でキャリアが頭打ちにならないためには
担当業務変更
同じ業務ばかりやっていても成長することはできません。
ジョブローテーションによって、様々な業務を経験しましょう。
- 決算業務
- 監査対応
- 税務申告
- 資金繰り
といった経理の幅広い業務を経験することで、スキルの向上や新たな視点を得ることができます。
社内異動
経理部門にとどまらず、経営企画部門や隣接する他部署への異動を検討するのも一つの方法です。
経理の専門知識を他部署で活かすことができ、会社全体の理解も深まります。
例えば、経営企画では、
- 部門間調整
- 新規事業推進
といった業務を経験することができます。
転職
最終的に、社内でのキャリアパスが限られていると感じた場合、転職するのも選択肢の一つです。
新たな企業や業界での経験を積むことで、キャリアはまた伸ばすことができます。
まとめ
経理職でキャリアが頭打ちになると感じることがあっても、打開策は多く存在します。
社内外の多くのチャンスに目を向けてみましょう。