- 経理のエクセル作業ってどんな時に使うの?
- 経理に挑戦したいけどエクセルの資格って必要?
本記事では上記のような疑問にお答えいたします。
それでは詳しく解説していきますね!
経理はなぜエクセルが必要?
会計システムとエクセルの活用はセット
会計ソフトから出力される生データは、そのままでは帳票として使用されることはないと思っていいでしょう。
他部門や役員報告用に加工する必要があります。
DLしたデータを見やすいフォーマットへと整理する必要があります。
その際に、エクセルを用いるのです。
また、企業規模が大きくなるほど、取引量は増えていきます。
その結果、会計処理の量も必然的に増加します。
また、多くの企業ではエクセルで仕訳データを作成し、会計ソフトに取込する方法が採用されています。
このプロセスによって、作業の自動化と効率化が図れ、手作業によるミスの減少にも繋がります。
業務の効率化
エクセルスキルがあれば、業務効率を飛躍的に向上させることが可能です。
例えば、
- ショートカット
- 関数
をある程度使えるようになると、作業スピードは上がり、これまでの手作業を大幅に削減できます。
手作業が減れば、ミスも減り、ミスによる手戻り作業の時間も減ることに繋がります。
経理がエクセルが得意になる方法
とにかくエクセルを使用する
エクセルは実際に操作しながら学んでいくことがおススメです。
操作の実践を続けることで、理解は深まっていきます。
最初はつまずくことが多いかもしれませんが、手を動かし続けましょう。
どんな機能があるかを知っておく
エクセルにどんな機能があるのかを把握しておくことは重要です。
機能を一から全て覚えようと意気込む人もいますが、そんな必要はありません。
本、ネットやYouTubeは、機能をざっくり把握するために活用できます。
こんな機能があるんだなと理解した上で、必要になった時に、詳しい使い方を調べましょう。
また同僚のエクセル操作も勉強になることが多いです。
エクセルに触れつつ、必要なときに必要な機能を覚えていけば、実務で困ることはありません。
経理のエクセルに対する誤解
習得が難しい
エクセルを触ったことがないと、「エクセルスキルを身につけるのは時間がかかりそう」と思ってしまいがちです。
苦手意識を持たないでとにかくエクセルに触れる機会を増やしましょう。
その後、必要なポイントだけ押さえていくことで、効率的にスキルアップしましょう。
参考書の購入や講座の受講も必須ではありません。
エクセルを難しく考えすぎず、まずは基本的な機能が不自由なく使えるようになれば問題はありません。
例えば、
- データ入力・フォーマットの調整
- 基本的な関数の使用
- データのフィルタリング・並べ替え
- グラフ作成
- 印刷設定
といった内容ができるようになれば、今後エクセルで苦労することは基本的にはありません。
MOSの資格を取得すべき
「経理ではMOSの資格が必要!」といった情報を、ネットなどで見かけたことはありませんか。
実際のところは、MOSがなくても経理に転職できますし、十分にやっていくことはできます。
もちろん、MOSを取得する過程でエクセルに慣れていくことができるのはよいです。
しかし、高額な受験料や実務で使わない機能の学習をする時間がもったいないと思います。
実務で使わないスキルを事前に何となく学ぶよりも、必要な時に自分で調べたり、職場で教えてもらったりする方が、効率的にスキルを身につけられます。
ちなみにMOSを取得を検討してもよいのは経理の経験がない方のみです。
経験者は実務経験があるだけで最低限のExcelスキルが証明できるので不要です。
マクロを習得すべき
「これからの経理は自動化のためにマクロのスキルが必要!」といった情報を、ネットなどで見かけたことはありませんか。
確かに、マクロのスキルがあれば業務を自動化できますし、習得しようと意気込むのも良いことです。
しかし、エクセルマクロは
- 本人以外のメンテナンスが難しい
- 引き継ぎの際にリスク
といったチームで業務を行っていく上でのデメリットがあります。
経理部の全員が一定の水準のマクロを使いこなせことができれば、上記のようなデメリットは無視できるでしょう。
しかし、そのような職場はほとんどないというのが現実です。
マクロスキルを持つことは素晴らしいことですが、それを実際の職場で活かせるというとそうとは限らないのです。
そのため、経理だからといってエクセルに慣れるまでは、マクロの習得にこだわる必要はありません。
経理でエクセルでよく使う関数
エクセルの関数は無数に存在するため、全てを覚えるのは不可能です。
特に使用頻度の低い関数はすぐに忘れてしまうことが多いので、必要なときにネットで検索する方が効率的です。
ここでは、SUMやIFといった基礎的な関数は省いて、使用頻度の高い重要な関数を2つ紹介します。
VLOOKUP関数
この関数が使えるかどうかで、経理業務の効率は大きく変わるといっても過言ではありません。
私は初めて知った時に、エクセルにこんな機能があるのかと驚きました(笑)
VLOOKUP関数は、何回か集中的に使うことで使いこなせるようになりました。
覚えてしまえば、それほど難しいものではありません。
この関数を習得すれば、経理として十分にやっていけるでしょう。
SUMIF関数
条件を指定して合計したいときの関数です。
SUM関数とIF関数の合体版です。
まとめ
以上、経理におけるエクセルスキルについて解説しました。
経理業務においてエクセルは、欠かせないツールです。
しかし、エクセルの習得に対して過度なプレッシャーを感じる必要はありません。
まずは基本的な操作から1つずつ着実に身につけていきましょう。