経理をやめたくなったら。。やるべきことについて現役経理マンが解説!

経理やめようかな??

仕事が全然覚えられない。

全然仕訳がわからない。。簿記で勉強した内容と違うじゃん。

このような悩みを抱え、会社を勢いで辞めてしまった場合、

  • 転職活動がうまくいかない
  • 転職先でも同じ目に遭ってしまう

という悲しい結果になってしまうことも十分起こり得るでしょう。

衝動的に会社を辞めてしまうと、あなたが損をしてしまうかもしれません。。

今回の記事は、経理を辞めたくなったらやるべきことについて解説していきます。

本当に辞めたいのは経理の仕事??

経理経験を活かす

まずは「いまの経理の仕事を続けながら、より良い職場環境を探す」という選択肢を考えてみてください。

どうしてもこのままだと厳しいという場合、選択肢は2つあります。

  • 同じ会社内で異動すること
  • 転職すること

経理が原因

私は経理の仕事を好んでやっています。

一方で、「経理なんてもう無理だよ」と言う人の気持ちもわかります。

経理は、向き不向きがはっきりする仕事です。

経理がどうしてもダメというならば、上長に相談して他の部署の仕事がやりたいことをまず相談した方がいいです。

会社が原因

あなたが本当に辞めたいのは「経理の仕事」なのでしょうか?

もしも辞めたい理由が、

  • デスクワークが辛い
  • 残業が多い
  • 給料が少ない

といったものであれば、原因は「経理職」ではなく「今の会社」にあるかもしれません。

その場合、転職を検討した方がいいです。

経理を辞めたいよくある理由

会計や税法が難しい

まず最初に挙げられる経理を辞めたい理由として、「会計や税法が難しい」ことがあります。

私の場合、簿記の資格を取り、念願の経理職に就いたものの、その会社特有の会計処理に面食らいました。

特に、真面目で頑張り屋な人ほど、悩みすぎてしまうかもしれません。

  • 会計や税法が理解できない自分は、経理に向いていないのでは?
  • こんなに難しい仕事を一生続けるのは無理だ。。

でも、実際のところ、会計や税法の基準を完全に理解している経理担当者はいません。

経理だけでなく、公認会計士や税理士であってもそうです。

どんなに知識が豊富そうな人であっても、森羅万象に精通している人はいません。

安心してください。

経理の仕事をある程度経験すると、自分が経験した業務は自然と周りで一番詳しい人間になれます。

そして、みんな何でも知っているわけではなく、自分が経験していた箇所を中心に詳しいだけだと気づきます。

ミスが多い

私も経理として数多くのミスを経験しました。

ミスが続くと自分はこの先経理としてやっていけるか不安になりますよね。

しかし、ミスには必ず原因があります。

例えば、

  • 締め切り間近で時間に追われていた
  • 毎日残業が続き集中力が低下していた
  • 過度の業務量でプレッシャーを感じていた

このような理由で、「経理に向いていないから辞める」と考えていませんか。

これらが原因であれば、他の仕事でも同じようにミスが起こることもあるでしょう。

確かに、経理はミスに厳しい仕事です。

しかし、もっと大切なのはミスに対してどう対処するかなのです。

  • ミスしやすい箇所の把握
  • 整理整頓の徹底
  • ミスに気づいたらすぐに修正する

これらを重ねていくことで、徐々にミスが減っていくはずです。

誰でもミスはするものです。

ですから、一時的な感情で「経理を辞めたい」と考えるのはもったいないですよ。

自分を責めすぎず、前向きに頑張っていきましょう。

ルーティンが多い

経理の仕事は基本的にルーティンワークです。

  • 月次の業務
  • 四半期の業務
  • 年次の業務

同じ業務ばかりだと、飽きてしまう気持ちはわかります。

モチベーションが下がるのも無理はありません。

スキルや業務の幅を広げていけないことも、若手にとっては残念なことです。

私もこのような時があったので、上長にジョブローテーションを提案してみました。

まずは上長に相談して、今まで経験したことがない業務をやってみたいと伝えてみましょう。

上長も若手の気持ちを汲み取って

デスクワークが辛い

経理は、デスクワーク中心の仕事です。

1日中デスクに向かい、PCを操作し続けるのが辛いと感じる方もいるでしょう。

人によっては、ひたすらエクセルで資料作成する日もあるのではないでしょうか。

私もオフィス勤務が続くと、じっとしている時間が長くなって、頭痛と肩こりが本当に辛いです。

あまりにデスクワークが嫌な場合は、他職種への異動を検討するのが良いかもしれません。

経理と比較的近い、経営企画や総務は社内外の調整業務が経理より比較的多いです。

デスクワークもしつつ、会議や出張といった仕事も増えるでしょう。

また、会計事務所への転職を検討してみるのも一つの方法です。

会計事務所では、顧客先へ訪問することが多いからです。

座りっぱなしではなく、外出もよくできるので気分転換になるはずです。

経験できる内容も、様々な企業の会計や税務を集中的に学べる環境です。

残業が多い

経理は、女性も多くワークライフバランスが取りやすい仕事であるという話はよくききます。

しかし、実際のところ、これは会社によって大きく異なります。

いわゆるブラックと呼ばれる業界は、経理の仕事もブラックで、残業が多い傾向にあります。

また、ベンチャーや小規模な企業の中には、労働組合が存在せず、皆当たり前のように長時間残業を行う風土が根付いていることがあります。

残業が多くて、ワークライフバランスが取れていないと感じる場合は、早めに転職を検討することをお勧めします。

長時間残業をやらざるを得ない環境なのに、それがサービス残業になっている場合、状況は深刻です。

給料が少ない

経理で給料が少ない理由は、結論を言うと、所属している会社の従業員一人一人の給料が少ないためです。

たしかに経理の年収は低いと言われがちです。

それは、次のような理由からです。

  • 営業職のような歩合給ではない
  • 年功序列の給料体系
  • 会社によっては仕事内容は一般事務と同じレベル

経理はどうしても、経験が乏しいと(年齢が若いと)給料が低くなりやすいです。

したがって、手っ取り早く給料を上げるには転職する以外の方法はありません。

頑張って成果も出しているのに、何年間も同じ会社でじっと過ごすのはもったいないです。

かと言って安易に転職するのは、やめた方いいです。

転職先を決めるのは、じっくり情報収集してメリット・デメリットを吟味して行うことをおすすめします。

まとめ

以上、経理を辞めたい理由について解説しました。

大切なのは、「経理を辞めたい」と感じても、感情的になって投げやりな行動をとらないことです。

これまで経理として辛い思いをして頑張ってきたと思います。

ネガティブな気持ちが続くと、どうしても視野が狭くなって、後から後悔するような行動をとってしまいがちです。

これまでの努力を続けることも大事かもしれません。

今の経理の仕事以外選択肢はあるものです。

状況によっては、社内異動を希望したり、転職活動を始めたりと、できることを少しずつ進めていきましょう。

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