経理をやってみたいのだけど、お客さんみたいに振り回されることはないよね?
同僚が足を引っ張ったりしてこないのかな?
もうすぐ経理に異動になりそう。いつも経費申請書でいちゃもんを付けられてたな。
嫌われていないか心配だな?
中堅社員に差し掛かるのに、よく考えるとやっている業務レベルはパートの人と同じかもしれない。
スキルアップできないままだと将来ヤバいよな。
どこの世界にもカーストがあるように、会社のカースト(序列)の中で経理の位置づけがあり、経理部で働く人達の中でもカースト(序列)があります。
私は、経理の様々な組織で、数人の課長の下、若手や中堅社員として働いてきました。
今回は、経理のカーストについて、解説していきます。
社内カーストにおける経理部
経理部のイメージ
良くも悪くもお金に関することで他の部署にいちゃもんをつけるセクターです。
出張旅費精算、交際費申請の問い合わせなどから、他の部署の人にとってから、うるさい、怖い、細かいなど、経理部に対してネガティブなイメージを持つ方も多数いらっしゃるでしょう。
カッコよく言うならば、会社のお金のルールを守る番人でしょうか(笑)
会社内の組織構成
メーカーを例にあげれば、開発・設計・製造・調達・営業・人事・経理といったところでしょうか。
企業が様々な分野に進出していたり、専門性の高い従業員が揃っているほど、組織が複雑化しています。
花形部署
それではどの部署が花形部署なのか、出世コースなのか、一番ちやほやされるのかというと、業界業種によって異なります。
金融なら本店営業部、外資消費財ならマーケティング部でしょうか。
メーカーは現場上がりの人が出世することも多いので、製造部の発言権がある程度強いです。
ITですと、新しいプロダクトやサービスの開発に携わることができるソフトウェア開発部でしょう。
実際のところは?
もっと言うと、その会社ごとの社風によって状況は異なります。
会社ごとにそれぞれ異なるカースト制度があって、社内の経理部の立ち位置は変わるのです。
こればっかりは、中に入ってみないとわかりませんね。
経理部内におけるカースト
課長・マネージャー
CFOや部長を除けば、課長やマネージャーがチームの最高責任者です。
基本的には、管理職として手はあまり動かしません。
一方で、人によっては管理職としての業務に加えて、中堅・若手並みにプレイヤーとしても奮闘する課長も見てきました。
次に説明する中堅社員以下のメンバーは、課長・マネージャーのもと業務を遂行します。
中堅社員
課長・マネージャをサポートします。
オペレーションの最終責任者は上長ですが、若手社員より責任の大きい仕事を担当します。
若手の育成や派遣社員・パートのフォローを行うことも多いです。
派遣社員・パートに指示を出して、伝票起票や資料作成を行います。
チェック業務は依然として多いですが、雑用からは少し解放されます。
税理士、公認会計士やコンサルといった外部の専門家に相談したり、協議する機会も増えます。
海外駐在する場合は、駐在先の子会社の経理マネージャーのポジションで就任できる可能性があります。
若手社員・派遣社員・パート
カーストの最下層となります。
とは言っても、ホワイト企業では、それなりのパフォーマンスを発揮していれば、育成や指導の際も大切に扱ってもらえます。
またホワイト企業の若手社員を見ていて思うのは、非常に好待遇だという事です。
最新のITツールや快適な設備をいつも使えますし、優秀な先輩から指導してもらう機会も豊富です。
資格試験の学習や著名な講師のセミナー参加も、会社の費用負担で参加することができます。
前職が漆黒のブラック企業であったことから、なんて恵まれた待遇なのだろうと思います(笑)
逆にブラック企業では、永遠に粗末な扱いをされ続けますので、一刻も早く転職を考えた方がいいです。。
ホワイト経理とブラック経理
経理部の地位
ここまで「社内カーストにおける経理部」と「経理部内におけるカースト」を説明してきました。
経理部内におけるカーストを上げることに関しては、経験を積む以外の方法はありません。
経理の仕事は、どこの会社においても内容が似通っていることから、経験年数が評価の対象になります。
ところで、どのような会社だと経理部の地位が高いのでしょうか。
どんな人であっても、社内のカーストにおいて経理部の地位が高い方が、居心地がいいに決まっていますよね。
ホワイト経理とブラック経理
なかなかこれといった傾向を見つけるのは難しいのですが、確実に言えるのはホワイト企業です。
ホワイト企業であれば、経理部もホワイトである可能性が高いです。
逆にブラック企業で経理だけホワイトなんて聞いたことはないです。
したがって、ホワイト経理は次のような特徴を持っています。
- コンプラ意識が高い
- システムによる業務効率化
- スキルアップができる
- 高収入
- 休暇が取りやすい
逆に、ブラック経理はこれらの条件を満たしません。
ホワイト経理を求めて
経理は間接部門で、利益をとことん追求するブラック企業の経営者にとっては金食い虫です。
最小限の人数で回さざるを得ないなんてことはザラです。
ホワイト経理として働くためには、絶対にホワイト企業に入社すべきです。
まとめ
「経理のカースト」では、社内や経理部内の序列を指し、企業文化や各ポジションによる影響ついてまとめました。
経理の仕事は、経験年数が評価の基準となります。
ホワイト企業では経理部の地位が高く、スキルアップや高収入が期待できます。