「経理に興味はあるけど、数学が苦手だから不安…」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、経理の仕事には意外な事実があります。
数字を扱う職種なのに、必ずしも数学が得意である必要はないのです。
それでは、なぜ多くの経理担当者が数学をほとんど使わないで働いているのでしょうか?
その秘密と、経理の仕事に必要なスキルについて、この記事で詳しく解説していきます。
ぜひ続きを読んでみてください!
経理で数学は扱わない
必要なのは算数の四則演算
経理業務で必要な数学的知識は、基本的に四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)だけです。
これらの基本的な計算は、日常生活でも使われるレベルであり、特別な数学の知識を必要としません。
経理の主な業務は、取引の記録やデータの整理であり、計算そのものを手で行う場面が少ないからです。
複雑な数学的要素に関連した仕事をする機会はめったにありません。
私も実務でこの一年間で数学っぽいことをやった記憶は全くありません。
そのため、数学が苦手な人でも、算数の四則演算の基本さえ押さえていれば、十分に対応できるのです。
実際算数さえも不要
経理業務においては、実際に算数の知識さえも必ずしも必要ではないかもしれません。
経理で計算を行う場合、ほとんどが電卓やエクセル、さらには会計ソフトを利用して行います。
したがって、手作業で複雑な計算を行う場面はほとんどありません。
また、計算そのものよりも、計算結果にエラーがないかチェックする作業の方が重要です。
したがって、学生の頃、算数や数学が苦手であっても、粘り強く手順を守って業務に取り組めば問題はありません。
経理で数学が苦手でも大丈夫
経理は文系圧倒的多数
経理の職場では、文系出身者が圧倒的に多い傾向があります。
私の肌感覚的に経理の8割くらいは文系出身者です。
実際、経理担当者として活躍している多くの人が、経営学部、経済学部や法学部といった文系出身者です。
学生のうちに簿記を授業で履修している経理の同僚も多いです。
経理で重要なのは簿記
経理の業務において、重要なのは数学ではありません。
最も重要なのは「簿記」の知識です。
簿記は、会社の経営成績と財政状態を正確に把握するための基礎となるスキルです。
経理担当者は、日々の取引を正確に帳簿に記録し、それをもとに月次や年次決算を行います。
簿記の知識がなければ、会計データの整合性を検証できず、適正な財務諸表を作成することはできません。
また、増減分析を行ったり、経営状況を可視化することもできません。
すなわち、経理として会社経営をサポートすることは難しくなります。
特に、簿記検定2級や3級が経理の必須スキルとされており、多くの企業で簿記資格の取得が求められています。
簿記は一見複雑に思われがちですが、誰でも身につけることが可能です。
簿記の知識をしっかりと身につけることで、経理担当者としての信頼性を高めましょう。
経理で要求される能力
経理で簿記の知識は重要ですが、会計税務以外で求められる能力があります。
正確性
まず、正確さが挙げられます。
経理の仕事は数字を扱うため、少しのミスが大きな問題を引き起こす可能性があります。
日頃の業務からエラーを見逃さない注意深さが必要です。
特に決算期には、多くの業務を短期間で行うため、ミスを防ぐための集中力も求められます。
スケジュール管理
さらに、スケジュール管理能力も欠かせません。
経理は月次や年次の決算を締めることをゴールとして、期限内に業務を終わらせる必要があります。
担当者ごとに割り振られた業務を計画的に効率的に進めるにあたっては、
- 残高が合わない
- システムエラー
- 担当者が長期離脱
といったトラブルも生じます。
経理は、トラブルがあっても乗り越えて、スケジュール通りに業務を進める能力が必要です。
コミュニケーション能力
最後に、コミュニケーション能力も経理において重要です。
経理は、社内外の関係者と連携し、決算や税務申告を行います。
例えば、他部署とのデータ確認や監査法人との対応など、粘り強く情報収集や説明を行うことも多いです。
そのため、単に数字を扱うだけでなく、コミュニケーション能力も重要です。
まとめ
この記事では、経理に数学の知識が必ずしも必要ではない理由について解説しました。
経理においては、基本的な算数さえできれば十分であり、複雑な数学に苦手意識があっても心配は無用です。
むしろ、簿記の知識や正確さ、そしてコミュニケーション能力が重要なスキルとして求められます。
数学が苦手でも挑戦しやすい経理に、ぜひ前向きに取り組んでみてくださ!!