経理はやめとけ!頭おかしくなる?その理由と解決策を現役経理マンが解説します!

「経理はやめた方がいい」との意見を見かけることがあります。

私は、そういったネガティブな情報に不安を感じたこともありましたが、実際に働いてみると経理はまさに「天国」でした。

一方で、実際に10年以上経理として働き始いた経験から、「経理はやめとけ」と言われる理由もわかります。

それでは、経理が「やめた方がいい」と言われる理由とその改善策を解説していきます。

経理は【やめとけ】と言われる理由

専門性が必要

経理の業務は簿記の知識に基づいて行われるため、慣れるまでは難しく感じることがあります。

特に入社直後は、専門知識や社内システムに不慣れなことから、業務のスピードが他のメンバーに比べて遅くなることがよくあります。

そのため、慣れるまでは経理業務が難しいと感じる人は少なくありません。

期限に追われ忙しい

経理が期限に追われるのは避けられません。

というのも、月末付近の支払や決算発表など、経理の業務には常に厳しい期限が設定されているためです。

特に上場企業の年度末の決算は作成する仕様が多岐にわたります。

決算中は、

  • 売上の締め ⇒ 原価計算を行って売上原価と期末製品棚卸高を確定
  • 連結決算の締め ⇒ 開示資料作成

といった前工程の作業が完了してようやくスタートできる作業が多発します。

お尻が決まっているにもかかわらずです。。

そのため、会社によって忙しさの程度は異なりますが、決算期はどこも忙しくなるものです。

評価されにくい

経理はバックオフィスであるため、営業や製造のように売上に直接貢献することはできません。

会社内でサポート的な立場であることは事実です。

経理は売上などの数値で実績を示すことが難しい職種です。

ノルマの達成といった明確な指標の設定と達成が表現しづらいのです。

したがって、正確な評価がされにくいと感じることも多いでしょう。

経理や人事といった間接部門を軽視する会社のおいては、評価がされず、社内で出世が難しい場合もあるでしょう。

狭い人間関係

経理は部内のメンバーと一緒に仕事をする機会が多くなります。

関係会社訪問といった出張する機会もそれほどありません。

特に決算において、担当科目が異なるメンバー間で密なコミュニケーションを要します。

AIでなくなると言われている

AIの進化に伴い、「経理の仕事は将来AIに取って代わられる」と言われることがあります。

実際、経理の中でも

  • 単純作業
  • 反復作業

は、システムやAIによる代替範囲が拡大しています。

しかし、AIに代替されにくい判断を要する分野は人間の役割が今後も重要です。

経理やめとけなんて、気にならなくなるには?

簿記の勉強からスタート

未経験から経理を始めた場合、業務に慣れるのに苦労することが多いです。

私の場合、学生時代に簿記の勉強をある程度行っていましたが、それでも大変でした。

先輩社員と同じ量の業務をこなせるようになるまでに2、3年かかったように思います。

経理の仕事は、誰でもある程度慣れるまでは大変です。

しかし、慣れてくると自分のペースで業務を進めることができます。

その結果、プライベートの時間も確保しやすくなります。

経理全体の流れをイメージできるように、本などを活用して業務の基本を学ぶことをおすすめします。

Excelに慣れる

経理の仕事をする限り、Excelは必須のツールです。

とはいえ、エクセルVBAまで使いこなせる必要はありません。

pivotテーブルやHLOOKUP関数等基本をしっかり押さえるだけで十分です。

Excelに慣れてくると、業務スピードが向上し、仕事がサクサク進むようになるでしょう。

経理の仕事が早い人は、たいていExcelを上手に使いこなしています。

上司とのコミュニケーション

経理に限った話ではありませんが、働きやすい環境を作るためには、上司との良好な関係が非常に重要です。

経理は経験がものをいう仕事で、必然的に経験豊富である上司に相談する機会も増えます。

したがって、上司との関係が良好であれば、業務がスムーズに進むだけでなく、周りのメンバーとの関係も良好になります。

将来性がある業務に手を挙げる

AIが人にとって代わることのできない業務にチャレンジしましょう。

それは、非定型的な業務であることが多いです。

例えば、

  • 組織再編
  • システム変更対応

といった会計や税務の検討や社内外関係者との折衝が多い事項は、人の力が必要な業務です。

経理の中でも非定型業務の経験を積んでいけば、AIに仕事を奪われる心配はありません。

経理としての市場価値も高まるでしょう。

経理を高く評価する会社で働く

経理が評価される会社の特徴として、以下が挙げられます。

  • 上場企業
  • 経理出身者が役員にいる

経理は経営数値を扱うため、役員との距離が近い仕事です。

決算発表前に経理のトップは役員へ事前報告を行います。

経理はバックオフィスの中にあっても、出世しやすいポジションです。

バックオフィスであっても営業や製造と遜色なく、部門として正当に評価される企業働きたいですね。

まとめ

以上、経理はやめとけと言われる理由と気にならなくなる方法について解説してきました。

経理はやめとけと言われる理由は、あながち間違ってはいません。

上述した対処法を実践して、素晴らしい経理ライフを送りましょう。

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