経理ってブラックなイメージがあるけど、実際どうなんだろう?
どこの会社でもそうなのかな。。
「ホワイト経理とブラック経理」
どちらで働くかによって、皆さんの人生は大きく変わります。
ホワイト企業の経理
残業時間が少ない
ホワイト経理の一つ目の特徴は、残業時間が少ないことです。
ほとんどの人はできるだけ残業を避けたいと考えているのではないでしょうか。
『残業代を稼ぐためにガツガツ働きたい!』という方もいるかと思いますが。。
長時間残業は、
- 集中力、生産性が低下する
- メンタルを含む健康が損なわれる
- 自分の時間や家族と過ごす時間が持てない
といった、多くのデメリットがあります。
ホワイト経理においては、
- そもそも残業がほとんどない
- 長時間の残業が続くと、大丈夫かどうか管理職が気にかけてくれる
といったことが期待できます。
給与・賞与や福利厚生の充実
ホワイト企業では、給与・賞与や福利厚生が充実しています。
ちまたで言われていることで、これは良いなと思うことは、
- 基本給が高い
- 住宅補助金制度がある
- 子ども手当がある
- 休職制度が手厚い
- 語学や資格のスクール代の会社負担
- 退職金が多い
といったことでしょうか。
私も転職を経験していますが、もらえる給料が上がったこと以上に、従業員向けの福利厚生の手厚さが格段に違うことに驚きました。
転職前に目安の年収はわかりますが、福利厚生制度は入社後に同僚の様子がわかって初めて気づくことが多いからです。
例えば、当時それほど浸透していませんでしたが、育児休暇を男性社員でも当たり前のように取っていて、なんて素晴らしい会社なんだと思ったのを覚えています。
スキルアップが可能
ホワイト企業では、自らキャリアを作り、スキルアップしていくことが可能です。
昨今、若手の間で、会社から指示された配属部署で業務をこなすのではなく、自分のキャリアを自分で決めていきたいという考え方が広まってきています。
特に、若手にとっては、今後のキャリアの希望はよくきいてもらえます。(最近の若手はそうしないと退職してしまうと人事からきいたことがあります)
会社側もそのようなキャリアに対して主体的な意思を持って成果を出す人材の後押しが求められています。
ホワイト経理では、人事制度やキャリア構築の仕組みが整っており、『この業務に挑戦したい!』といった希望を伝えやすい環境があります。
こうした制度があれば、自分のキャリアをコントロールし、仕事に対するやりがいも感じやすくなりますよね。
上述したように従業員の勉強や資格取得の応援でスクール代を負担してくれる会社もあります。
例えば、私の知っている多くの同僚は、英会話スクールにほぼ無料で通っています。
働き方が柔軟
ホワイト企業では、「柔軟な働き方」が可能です。
「柔軟な働き方」とは、具体的に言うと
- 在宅勤務
- フレックスタイム制度(コアタイム出勤)
- 短時間勤務
- 副業可能
といった従業員の勤務に関する自由度の高い働き方のことです。
厚生労働省が推奨する「働き方改革」の取り組みの一つです。
昨今では、コロナ禍の影響もあって「在宅勤務」を取り入れる企業は増加しています。
ホワイト企業は、こうした社会の在り方に敏感で、今後も「柔軟な働き方」を積極的に導入していくでしょう。
例えば、フレックスタイム制の導入がその一例です。
私の知る小さいお子さんがいる社員は、上述の在宅勤務、フレックスタイム制度、短時間勤務を組み合わせて、うまく仕事をしています。
ワークライフバランスが取りやすいのは、従業員にとってありがたいですよね。
ブラック企業の経理
逆にブラック経理では、上述のホワイト経理のメリットを享受することができません。
それに加えて、
- 会社で頻繁な寝泊まり
- 人の入れ替わりが激しい
- オフィスで怒鳴り声や罵声がきこえてくる
といった状況や
もっと酷い状況のブラック経理もあるでしょう。
一昔前はよくあったのかもしれませんが、このような企業は今はあまり好まれませんよね。
また、資金繰りで常に困っていて、不正会計を行っている経理もあります。
いわゆる粉飾決算ってやつです。。
ホワイト経理で働くためには?
転職する
ホワイト経理は、やはり中途採用で皆の人気が高いです。
多くの求職者の中から選考してもらい、内定をもらうには、それ相応に大変です。
上述のとおり、仕事で成果を出して、資格や語学の習得に励んで、スキルを高め続けている必要があります。
ホワイト経理を狙うには、内定を得るまで、辛抱強く転職活動を行うことが重要です。
実績を積んで成果を出す
経理未経験の状態で、いきなり純白のホワイト経理の仕事に就くのは難しいかもしれません。
もし難しい場合であっても、長期的な視点で考えるべきです。
最初のステップとして「実務経験を3年間積む」ことが重要です。
経理は、とにかく経験が重視される仕事で、転職市場においては、実務経験の豊富な同世代がライバルとなります。
そのため、将来ホワイト経理で働くために、まずは経理実務を3年間積むことをお勧めします。
ブラック経理で辛抱してほしいと言っているわけではありません。
ホワイト経理の要件をできるだけ満たす職場で、我慢して頑張って働ける職場を見つけましょう。
そのような環境で経験を積むことで、転職時により良い条件のホワイト経理で働けるチャンスが広がります。
資格や語学の習得に励む
経理で評価される最もコスパが良い資格は、簿記2級とTOEICです。
簿記2級は、職務経歴書にも記載しても恥じることはありません。
簿記1級は、簿記2級と比較すると、格段に難易度が高く勉強量が必要です。
なお、税理士試験や公認会計士試験は、簿記1級より遥かに取得が難しく、覚悟のある方でないとお勧めできません。
TOEICをおすすめする理由は、資格としての効果もありますし、ビジネス英語の習得に効率が良いからです
また、TOEICは結果が合否ではなく5点刻みのスコア(満点は990点)で表されます。
そのため学習のモチベーションも保ちやすいです。
実際、大手企業の社員であっても英語が苦手な人は多いです。
TOEICの学習を続けて700点や800点を超えることを目指しましょう。
目指すべきは、ホワイト企業の経理
以上、ホワイト経理とブラック経理の実態について解説しました。
ホワイト経理とブラック経理のどちらでキャリアを歩むかで人生の豊かさが変わってきます。
同じ経理であってもホワイト経理の方がいいに決まっていますよね。
たとえ、今ホワイト経理で働いていなくても、必ずチャンスは巡ってきます。